沈め

世の中にはすごいひとがたくさんいる。今日もまたそんなひとに出会った。
俺は自分自身をほんとうにくだらないなあと思う。何の役にも立たないことばかりしてる。誰もよろこばない言葉をだらだら垂れ流しているだけ。
言葉で何かをしようと思う俺の言葉それ自体が、死んでる。腐ってる。何もできるものか。正しく生きる人間の言葉にかなうものか。
それでもしょぼい美意識を捨てられない。呪いだ。俺の俺らしさなんて粉々に壊れてしまえばいい。そうして俺は決して俺のためではない言葉を、紡ぎ続ければいい。その先のことはもう何も覚えていないだろうし、それでいいんだ。




黙れ
自己なんか啓かれなくてもいい