1004-01-01から1年間の記事一覧

北の夜には北の 南の夜には南の星を

たとえばいろんなうたを聴いたり、たとえばいろんな話を聞いたり読んだり。次々に世界をザッピング、ザッピング。俺の物差しはひとつじゃないし、物差し同士は交わらないから、そのときごとにとっかえひっかえ尺度を選んで生きてゆく。目指すところが幾つも…

夜空に浮かぶひかりのまち

帰りしなのバス待ちのときに、久し振りに空を見上げてみた。六分の月を薄い雲が撫でるように流れていた。 この街は明るすぎて、夜の空を見上げても星なんかひとつも見えなくて、まっくらでうすあかるい水底にひかる月が沈んでいるようで。 そんなこの夜の空…

始点

始めることは未来に向かう意志の表れであるとして、しかし多様な可能性などというものは本当は無いのです。ただ二本の足で踏み締めて歩くこの灰色の道以外は全てまぼろし。過ぎ去りゆくまぼろしの詳細を書き留めることにします。全てを忘れてしまう私が、こ…