もはや、自分があの場所に居る意味はほとんど無くなってしまったんだなあ、と考えたら、なんだか涙が出てきた。自分のために流す涙がまだあったということに驚いた。いろいろあったんだけどな。いろいろ。

まあいいや。今更何言っても無駄だろう。

別れが悲しいだなんて、なんて自分勝手なことだろうね。結果辿り着いたそれは最良のこと。今日は別れに良き日。そんなネイティヴアメリカンみたいな。運命は結果、ひとつのこと。人生は結果、ひとりのこと。そしてそれはきみにとってぼくにとって最良のこと。幸せとか不幸せとか、そんなことは、おまけに過ぎない。僕の世界はひとつ、世界は全て最良。きみは、ひとり、ぼくも、ひとり、

笑顔も、涙も、楽しさも、寂しさも、怒りも、切なさも、歓喜も、絶望も、全て、最良のこと。