地元の情報誌は死にますか

まったく気づかない間にシティ情報ふくおか(福岡の街の情報誌)が休刊することになってて驚いたわけなんですけど、でもまあそんな気配にも気づかないぐらい自分では最近は買ってなかったわけだしなあとも思ったりして、複雑な気持ちです。

九州ウォーカー、ターゲットを絞った他の地元誌、ホットペッパー等の企業系フリーペーパー、タイムマーケット等の非企業系フリーペーパー、それからインターネット、という大小深浅さまざまの競合相手に包囲され、広告枠を奪われ、実売部数も減り、会社は老舗の誇りでハンドルを切り間違い……といった感じだったのかなあと想像してみたり。

あと、俺が福岡に来た10年前ぐらいには、福岡にやってきたばかりの人はとりあえずシティ情報ふくおかを買う、というのが定番かつ最善だったのだけれど、最近の誌面は、特集の内容なんかが福岡在住初心者向けというよりはちょっと福岡在住中級者から上段者向けになってたような気もするかなあ。あんま買ってなくて言うのもなんですけど。福岡に住んでるひとの気質の方向性が、広く浅く流行を追う感じからちょっと狭くちょっと深く自分なりの楽しみ方をという感じに変わってきたのかもしれないな、と思った。

ちなみに俺がコンビニで働いてた頃もずっと、シティ情報ふくおかは驚くほどの配本数と返本数を誇っていたのですけれども、それをどうにかしても結果は特に変わらなかったのでしょうか。いくらなんでも誌面をフルカラー化した本を毎週盛大に裁断していたら累損が増えるだろうにといつも思ってたんですが。